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まえだ治療院(兵庫県加古川市の整体院)

力動精神医学の歴史⑦「精神分析療法」

みなさん、こんにちは、私です。

 

maedaaaclinic.hatenablog.com

 

の続きになります。

 

19世紀末、心理療法では説得と催眠術が中心でした。

 

そこに画期的な治療法として登場したのが、

フロイトが考案した「精神分析」です。

 

無意識

フロイトは人間の行動や思考は、

本人がすべて意識して行っているのではなく、

「無意識」に左右される部分も大きいと考えました。

 

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そして幼い頃の心理的な衝撃体験が

無意識の中に※抑圧され、長い時を経て、

精神の病気として現われるのではないかと考えたのです。

 

※不快な記憶や考え、感情を意識から排除すること。

 

心理的衝撃体験とその後の精神障害

フロイトは人の発達段階をこのように分けています。

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この発達段階の中で、

心理的衝撃体験が生じた時に人はそこに固着するとしたものです。

 

例えば肛門期に何かしらの心理的衝撃体験で固着が生じたとします。

 

肛門期は排泄に関わる時期です。

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また清潔・不潔、快・不快を意識する時期です。

 

無意識の中に抑圧された肛門期の心理的衝撃体験は、

自分が成長後にもし挫折があった時、

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肛門期に逆戻り(退行)し、

つり革が不潔に思えて触れないなどの潔癖症の症状を起こす。

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という考え方です。

 

無意識を呼び起こす

人の深層にある無意識を表層に呼び起こすための方法として、

フロイトが考案したものが、精神分析です。

 

精神分析は自分の無意識の中に押し込められた葛藤を呼び起こして意識化し、

分析することで、精神の病気の治療を試みるものです。

 

この精神分析は現在でもパーソナリティ障害や神経症など、

限られた疾患に対して行われています。

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自由連想法

患者は、頭の中に浮かんでくることを、

そのまま言葉にして、医師に伝える。医師はそれを分析する

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催眠療法:暗示をかけて患者を浅く眠らせ、睡眠中に患者に話しかけて、

無意識の内容をさぐる方法。当初はフロイトが行っていたが、

催眠療法が、のちに自由連想法に移行した。

 

夢診断

夢には無意識に押し込まれた葛藤が現われると考え、

夢の内容を資料として分析する。

患者は寝ている間にどんな夢を見たか、治療者に報告する。

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賛否両論が渦巻く

精神分析をはじめとするフロイトの研究は、精神療法の世界のみならず、

心理学、社会、文化、思想など、広い範囲に大きな影響を与えました。

精神医学の基礎的な考え方や用語もフロイトに由来するところが多いです。

 

ただし一方で、フロイト独特の考え方には批判も少なくありません。

 

たとえば精神分析の解釈は治療者の独断や空想に過ぎず、

非科学的であると言われます。

 

またフロイトの心理・性的発達の理論は

性欲を重視しすぎているとの批判もあります。

 

※夢を分析する方法はユングが考案したものです。

フロイトユングは一緒に研究をしていましたが、ケンカ別れしています。

ケンカの理由はフロイトがなんでもかんでも性欲に結びつけようとしたためとも

言われています。

 

またフロイトは治療にコカインを用いています。

「コカインこそが最もすばらしい治療薬」とし、

自身もコカイン中毒だったと言われています。

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【力動精神医学の歴史】次回が最終回になります。

 

続く

 

ではまた✋