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まえだ治療院(兵庫県加古川市の整体院)

精神医学の歴史外伝⑤「臨床観察による症候群・病型の区別」

みなさん、こんにちは、私です。

 

精神医学の歴史外伝

maedaaaclinic.hatenablog.com

 の続きになります。

 

脳・神経系の解剖生理学的探求が進む中、

精神の働きはどこにあるのか?

人間とは?と考えていく、

哲学的でもあり、医学的でもある時代

 

臨床場面でのデータが蓄積されていき、

ざっくりでしかなかった精神疾患の捉え方をまとめていく作業が始まります。

 

シデナム

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イギリスの開業医シデナム(1624-1684)は

病気は動植物の種類と同じように区別出来ると考えた。

 

病人と病気とを区別し、

詳細な記録をもとに病気の種別と原因の判別を目指した。

 

治療は体液病理説と自然治癒力を信頼し、

有害物質の排出療法(瀉血・下剤・吐剤・発汗剤)、

養生法として新鮮な空気・乗馬・適切な食餌などを推奨した。

 

臨床観察を重視した病気の分類は、

単一の精神病から「症状群」の記述と分類を発展させた。

 

ピネル

maedaaaclinic.hatenablog.com

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鎖からの解放でも登場したフランスのピネル(1745-1826)は

・躁狂(マニア)

・メランコリー(憂うつ)

・痴呆(人格の変化)

・白痴(精神遅滞

の4種類の症候群を区別し、フランス精神医学の発展へ貢献した。

 

ベイル

フランスのベイル(1799-1858)は

麻痺と痴呆のあった患者の臨床観察と解剖結果から、

1822年、「※進行麻痺」が特有の脳障害をもつ独立疾患であることを示した。

※梅毒が原因の神経障害、ただこの時は梅毒が原因とはわかっておらず、

梅毒との関係を証明したのは日本の野口英世である。(1913年)

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ファルレとバイアルジェ

フランスのファルレ(1794-1870)は「循環精神病」

フランスのバイアルジェ(1809-1890)は「重複型精神病」を記載し、

ともにマニー(躁)とメランコリー(うつ)の交代を伴う

周期性精神病(躁うつ病)の概念確立に貢献した。

maedaaaclinic.hatenablog.com

 

グリージンゲル

maedaaaclinic.hatenablog.com

精神病は「脳病である」として

治療可能な病型(メランコリーとマニー)

治療不能な病型(妄想と痴呆)

を大別し、単一精神病論からの離脱の先駆けとなった。

 

カールバウムとヘッカー

ドイツのカールバウム(1828-1899)とヘッカー(1843-1909)は

1874年、精神病の分類「緊張病」と「破瓜病」を報告によって、

症状と経過をセットにした病型へと修正され、

後にクレペリンの「早発性痴呆」の亜型に組み入れられた。

maedaaaclinic.hatenablog.com

 精神医学の歴史外伝、次回が最終回となります。

 

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続く

 

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ではまた✋