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まえだ治療院(兵庫県加古川市の整体院)

精神医学の歴史外伝④「脳・神経系の探求と精神の働き」

みなさん、こんにちは、私です。

 

精神医学の歴史外伝

maedaaaclinic.hatenablog.com

 の続きになります。

 

日本では江戸幕府体制による鎖国時代。

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16~17世紀のヨーロッパは、

ルネサンス宗教改革という競合的な自己変革過程を経て

新たな秩序を形成した。

 

こうした流れは、文化多元的な土壌を提供し、

神学的な世界観からの離脱と科学の発展を促していく。

18世紀英国を先駆けとする産業革命の素地となった。

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トーマス・ウィリス

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脳神経系の解剖生理学の端緒を開いたイギリスのウィリス(1621-1675)は、

ウィリス動脈輪の発見者です。

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哲学者デカルトが※物心二元論で説いた精神の座(松果体)を否定し、

大脳を記憶および想像の座と位置づけた。

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※この世界にはモノとココロという本質的に異なる独立した二つの実体がある。

実体とは他の何にも依らずそれだけで独立して存在しうるものの事を言い、

つまりは脳が無くとも心はある。とする考え方

 

動物の魂の矯正

けいれんする病気(てんかん・ヒステリー・進行麻痺)を神経病とし、

精神病は脳の血液循環と脳神経系を支える動物精気の産生の乱れで、

威嚇・罵倒・拷問・拘束などが「動物の魂」の矯正に有効として、

瀉血・薬剤による排出療法・ショック・拘束を多用した。

これは他でも行われていた

maedaaaclinic.hatenablog.com

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に近いものであり、先駆けになったに違いない。 

治療の対象は「慢性躁病患者」で転地・農耕・数学なども勧めたとされるが、

乱暴な治療の代表者とみなされることもあった。

 

シュタール

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ドイツ、ハレ大学のシュタール(1660-1734)は※人間機械論的医学に反対し、

命ある有機体である人間と機械とを区別する「アニミスムス」と呼ばれる

生命論的生物学を体系化した。

※『人間機械論』を著した医師ラ・メトリは、

人間の身体を機械と同様なものと考えました。

そして彼の出現以降、

医学や医療は身体の機械的な側面にのみ向けられることになります。

それは人間に対する誤った理解の源になりましたが、

そうした理解を基盤に、医学は自然科学の一つとして大きく進化を遂げていくことにも

つながりました。血液の研究やDNAの解析です。

 

真性医学理論

「真性医学理論」(1707)では

「人間はアニマ(心)であり、すべての病気は体の病気というより、

まず心の病気である」とし、

治療面では、精神療法とヒポクラテス主義の復活ともいえる自然の治癒力を支える

「待機的」身体療法や「排出療法」を重視した。

maedaaaclinic.hatenablog.com

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後に※「生気論」と呼ばれたアニマの概念は、神学者からは攻撃されたが、

精神病を交感性(器質的なもの)と感情性(機能的なもの)に大別する考え方は、

後のフランスの医学的心理学やドイツのロマン派精神医学(心因説重視)の

発展に大きな影響を与える。

 ※「生命に非生物にはない特別な力を認める」仮説

 

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続く

 

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ではまた✋