まだなにも決まっていない blog

まえだ治療院(兵庫県加古川市の整体院)

産後に気をつけておきたい精神的不調

みなさん、こんにちは、私です。

 

産後の女性で気をつけて起きたい精神的不調をご紹介いたします。

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女性にとって産後というのは体力の消耗が著しいことはもちろんですが、

精神面でも気をつけておかないといけない時期です。

例えるなら建設途中の建物のようなもので、

そこに台風が直撃してしまうとひとたまりもないことは想像できると思います。

 

これからご紹介していくものは、「誰にでも可能性があるもの」です。

またそうなってしまうこともあなたのせいではありません。

産後はホルモンバランスが一生のうちで最も変動します。

どうしようもないことになります。

 

この記事は是非、男性にも知っておいてもらいたい内容です。

産後の女性はとにかく大変です。

周囲のサポートというのは大変重要になります。

 

出産後に起こる「マタニティブルー」

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子供を出産後の女性では分娩に伴う身体的な負荷に加えてホルモン環境が激変します。

出産後の一定期間は精神的な不調が起こりやすい時期になります。

 

とくに初めての出産で可能性は高くなり、産後一ヶ月に集中します。

その中でも出産後1週間以内(ほとんどが5日目まで)に起こる

涙もろさ、集中困難、気分の落ち込み、不安、疲労感などの症状を示すものを

マタニティブルーと呼びます。

 

多くは10日目頃までには自然に改善していきますが、

10日目以降に出現したもの、症状が持続的で次第に増強していくものは

産後うつ病」や「産後精神病」の可能性があり注意が必要です。

 

マタニティブルーは初産婦で約50%、経産婦で約30%の女性が

経験するものです。

 

マタニティブルーを誘発するものは人により違いはありますが、

「理由もなしに」が1/4になります。

 

これは産後の体調の変化によるものと考えられており、

内分泌の変化、ホルモンの変化が一生のうちで最も急激な時期になります。

 

分娩を境にして母体の内分泌系は妊娠中の胎児―胎盤系中心と呼ばれるものから、

再び母体の下垂体中心へと再構成されていきます。

 

分娩によりエストロゲンプロゲステロンなどの性ステロイドホルモンも急激に増加し、そのことで母乳が出ることになります。

 

内分泌バランス、安定したホルモン関係に戻るまでは、早くても10時間

遅くても6~8週間もかかるといわれており、

 

内分泌の変化もまた一生のうちで最も急激で不安定なものになります。

 

マタニティブルーは誰にでも理由なく起きる可能性がありますし、

自然に症状は消失していくものですが、長引くようでしたら

お早めに専門機関にご相談ください。

 

産後に起こる気分障害産後うつ病」

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出産後の女性で1週間~1ヶ月頃に発症することが多く、症状は1~3ヶ月続きます。

 

抑うつ気分にはじまり、精神運動抑制(おっくう、考えが進まない、まとまらない)を主として不眠、罪悪感、不安、心気症状などが出現します。

 

産後におこる精神障害としては一番頻度も高く早期の治療が望ましいです。

 

周囲の人が産婦の異変にいち早く気付くことはもちろんですが、

マタニティブルーが長く続いているのであれば要注意です。

 

通常マタニティブルーは産後10日目で自然に消失していくものです。

 

それ以上長く続いている。10日目以降で気分の落ち込みが目立ち始めたのであれば、

産後うつ病に移行もしくは発症している可能性が高いです。

 

そのような場合はすぐに病院を受診してください。

 

産後うつ病で一番怖いことは母親の自殺はもちろんですが、

我が子と無理心中してしまうことです。

 

それだけは防がないといけません。

 

思い当たる方は専門機関にすぐに受診してください。

 

「産褥精神病」

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産後精神病とも呼ばれますが、出産後の一定期間は精神障害が起こりやすい時期になります。

 

もともと精神疾患があったのが出産後に再発するケースや、

出産をきっかけに発症のものがあります。

 

分娩後の体の負荷やホルモン環境の激変に加え、育児や家事による疲労の蓄積、

特に初産であれば母親という新しい役割に伴う心理的・社会的負担が生じることになります。

 

産後の精神障害の発生は初産婦で高く産後一ヶ月に集中します。

 

発生頻度は出産が500~1000回に対して1回の発病。

0.2%前後であり症状の持続は約3ヶ月で、慢性的になることは少ないと言われています。

 

産褥精神病は産後早期ほとんど1週間以内に急性に発症します。

 

不眠、焦燥、抑うつなどの前駆症状に続いて、

複雑な意識障害(錯乱、せん妄、アメンチア、意識混濁など)の他にそれを背景にした幻覚妄想状態、夢幻状態に、あるいは抑うつ、苦悶状態、躁性興奮状態などがある。

 

ホルモンの変化、内分泌系機能の変調などが関係すると考えられています。

 

本人には記憶欠損が起こることが多く回復したのちに

「夢を見ていたようではっきり憶えていない」となることがある。

 

産褥精神病で気をつけておかないといけないことは母親の自殺と嬰児殺しのリスクが高いと言うことです。

 

周囲が異変に早く気付き治療を開始できることが望ましく、病状こそ激しく出たりしますが、治療には反応がよく予後良好であることが多いです。

 

少なくとも産後3ヶ月までは育児を家族らでサポートしてあげる体勢作りと、

その後の育児のサポートもそうであるが、3ヶ月後の産婦自身が育児可能な状態に

回復していることが多いです。

 

授乳が不快に感じてしまう「D-MER」

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みなさんはD-MER(ディーマー・不快性射乳反射)

という言葉を知っていますか? 

 

赤ちゃんが母乳を飲み始めると、突然、不快でネガティブな感情に襲われるものです。

 

母乳育児の幸福なイメージからは、ちょっと想像しにくいこの症状ですが、

そう感じてしまうことは決して珍しいことではなく、

約9%、おおよそ一割の人がD-MERを経験しているといわれています。

 

なぜそうなってしまうのかの原因はよくわかっていませんが、

D-MERは生理現象で、重大な病気の前兆や産後うつなどでもありません。

 

「授乳に幸せを感じられない私は異常なのではないだろうか?」

 

「母親失格ではないだろうか?」

 

などお一人で悩んでしまうことも多くみられますが、決してそんなことはありません。

そうなってしまうことは多分にございますので、まずは安心してください

 

今現在で考えられるD-MERの原因は赤ちゃんが乳首を吸うことによって、

ママの脳が刺激され、オキシトシンが分泌されます。

 

これを射乳反射と呼ばれます。

 

オキシトシンは愛情ホルモンとして一般的に知られていますが、二面性があり、

憎しみなどの相反する感情も誘発しやすくなることも報告されています。

 

この負の感情の方が誘発された時に、D-MERの症状がおこると言われています。

 

D-MERは自身の気持ちの問題ではなく、ホルモンがそうさせています。

 

授乳を続けていると、数分で症状がおさまるようになる人もいますし、

長期に授乳していると症状は続くも、程度がだんだん軽くなると言う人もいます。

 

多くは長期間症状が継続することはないともいわれていますが、

 

どうしても辛い場合には、母乳育児の支援者なども検索すれば出てきますので、

一人で悩まず相談してみてください。

 

D-MERが初めて報告されたのは2007年になりますが、きっと昔からそのような症状で悩んでいた人はいた、しかし誰にも言えなかったのではないかと予測されます。

 

繰り返しになりますが、D-MERは異常ではありません。

そして決してあなたのせいでもありません。

 

ですので、一人で悩まないでください。

 

今後D-MERの周知、症状の理解が進むことを私は切に願うばかりです。

maedaaaclinic.hatenablog.com

 


終わり

 

ではまた✋